Kenkoのミラーレンズ“400mm F8 MF NⅡ”レビュー〜リングボケで写真のマンネリからおさらば〜

レンズ

 望遠レンズが欲しくなり探していたところ見つけたのが、Kenkoのミラーレンズ“400mm F8 MF NⅡ”

 ミラーレンズというものを今まで一度も使ったことがなかったので、非常に興味がわいたため購入にいたりました。

 今回は、人生初のミラーレンズということを踏まえつつ、Kenkoの“400mm F8 MF NⅡ”を実機レビューしていきたいと思います。

“400mm F8 MF NⅡ”簡単概要まとめ

 まずは、レビューをする前に“400mm F8 MF NⅡ”の概要を簡単に表でまとめてみました。

 表の内容は、ケンコー・トキナーの公式サイトから引用しています。引用元や詳細を知りたい方は、表の最後にURLを貼っておきますので、そちらをご覧ください。

焦点距離400mm
明るさF8(固定)
レンズ構成2群6枚
画角6°8’(35mmフルサイズ)
大きさ・112mm×Φ74mm(ミラーレス用)
・82mm×Φ74mm(一眼レフ用)
重さ・545g(ミラーレス用)
・500g(一眼レフ用)
フィルター径・67mm(前側)
・30.5mm(マウント側)
最短撮影距離1.15m
最大撮影倍率1:2.5
フォーカス方式前玉繰り出し方式・マニュアルフォーカス
絞り羽根なし
フード専用フード(付属) KMH-671
引用元サイト:ケンコー・トキナー|Kenko|ミラーレンズ400mm F8 N Ⅱ(https://www.kenko-tokina.co.jp/camera-lens/kenko_cameralens/400mm_f8_niis.html#tab-3

〈カメラ装着時の様子〉

〈装着前後の比較〉

※比較対象に人間が見ている視界に近い50mmレンズを使用!(露出は同じ条件)

〈装着前後の比較(最短距離Ver)〉

※先ほど同様、比較対象に人間が見ている視界に近い50mmレンズを使用!(露出は同じ条件)

実際に使ってみて…

 ここからは、実際に使ってみて「ここは良い!」と思うポイントと、「ここはちょっと…」と思うポイントをまとめていきたいと思います。

◎ここは良い!

遠くのものをダイナミックに撮れる

 “400mm F8 MF NⅡ”は、焦点距離400mmの望遠レンズです。

 なので、遠くのものをダイナミックに撮ることができます。

 上の写真は、その様子が一番わかる青空と雲の写真を載せてみました。

 かなり遠くにあった雲なのですが、雲のモクモク感や雲の動きまでが伝わるほどアップに撮ることができています。

 すごくダイナミックな一枚になっているんじゃないかと思っています。

 この遠くのものをダイナミックに撮れるという点は、“400mm F8 MF NⅡ”の魅力的なところとなっています。

リングボケが良い

 個人的に一番気に入っているポイントが、背景のリングボケです!

 上の写真を見てもらうとわかる通り、背景にリング状のボケが無数にあらわれているのが分かると思います。

 このボケが普段使うレンズの丸ボケとは違い、写真にいつもとは違う味を出してくれるので、非常にお気に入りのポイントとなっています。

 このように“400mm F8 MF NⅡ”を使うだけでいつもと違うテイストの写真を撮れる点は、このレンズの最大の特徴といっても過言ではありません。

ボケ感が独特で良い雰囲気を出す

 この“400mm F8 MF NⅡ”のボケの良さは、リングボケだけではありません。

 上の写真を見てもらうと、背景のボケが少しモヤモヤした感じなのが伝わると思います。

 このモヤモヤとしたボケが不思議な感覚と良い雰囲気を出してくれて、味のある写真に仕上げてくれます。

 特に暗めに写したとき、怪しさと不思議な感覚が増してより一層味のある良い写真になります。

 このように、“400mm F8 MF NⅡ”独特で良い雰囲気を出してくれるボケ感もまた最大のポイントの一つだと言えます!

▲ここはちょっと…

ピント合わせが非常に難しい

 “400mm F8 MF NⅡ”は、ミラーレンズなのでオートフォーカスが出来ずマニュアルでピントを合わさなければいけません。

 さらに、400mmの望遠なのでピントが合う位置がなかなか見つかりません。

 また、このレンズの特徴としてボケみが強いので、より一層ピントがシビアになっています。

 その為、ピントを合わせるのが非常に難しく感じました

 ※ピントをしっかり合わせたいなら、シャッタースピードを速くするか三脚を使って撮ることをオススメします!

専用フードの金属感

 “400mm F8 MF NⅡ”についている専用フードが、プラスチック製ではなく金属製になっています。

 そのため、頑丈という点では良いのですが、ものが当たった時や擦れた時の「カン」といった金属感のある音が個人的にちょっと苦手です。

 また、レンズにフードを装着する時の「キュッキュッ」という音も少し気になります。

 フードを使わなければ良いと言われると、何も言い返すことができないのですが…やはり、無駄な光をレンズに入れ込まないためにもフードをつけていたいというのが個人の感想です。

 この、金属感のある音が気にならない方には、何の問題もないと思います。

こんな人に向いている?向いていない?

 購入を検討している人のために、“400mm F8 MF NⅡ”は「こんな人に向いている」「こんな人には向いていない」という点でまとめていきたいと思います。

 判断材料にぜひ参考にしてみてください!

◎向いている人

現状の写真にマンネリしている人

 カメラボディやレンズは、そう簡単に買うことができません。

 また、撮影テクニックもすぐにバリエーションを増やすことはできません。

 その為、カメラやレンズの特性・撮影のクセなどで撮る写真のパターンが似通ってしまい、マンネリを起こしてしまうことがあります。

 そんな自分の写真にマンネリしてしまった人たちには、この“ 400mm F8 MF NⅡ”を使うことでマンネリ脱却間違いなしです。

新しいテイストの写真を撮りたい人

 ミラーレンズ特有のリングボケや“400mm F8 MF NⅡ”の独特のボケ感は、普段使っているレンズでは絶対に表現できません。

 なので、“400mm F8 MF NⅡ”を使うことでリングボケと独特のボケ感により新しいテイストの写真を撮ることができます。

 また、400mmの望遠レンズなので遠くのものをダイナミックにも撮ることができるので、より一層新たなテイストの写真になると思います。

 新しいテイストの写真を撮りたい人には、圧倒的にオススメのレンズです!

遠くの被写体に挑戦したい人(あまり動かない被写体)

 遠くのものを撮りたいとなった時に、400mmの望遠レンズを購入するとなるとコスト的にもかなり負担がかかります。

 また、仮に買えたとしてもレンズの重量感がすごくて持ち運びが大変になったり、本格的な三脚を使わないといけなくなったりと、なかなかハードルが高いです。

 ただ、この“400mm F8 MF NⅡ”の場合は2〜3万円で購入できるので、望遠レンズの中では非常にお手頃価格で手に入ることができます。

 また、重量も焦点距離400mmクラスの望遠レンズの中では、圧倒的に軽めとなっています。

 その為、遠くの被写体に挑戦したいと思った時、気軽に始められます

▲向いていない人

ピント合わせが苦手な人

 普段からオートフォーカス頼りな人やピントを合わせるのがそもそも苦手な人にとっては、ピントを合わせるのが難しい“400mm F8 MF NⅡ”は、あまり向いていません。

 ボケは、ピントが合っていることが前提の良さなので、それができないのであれば他のレンズを買った方が絶対に良いと思います。

 どうしてもこのレンズを使ってみたいという人は、三脚でカメラをしっかりと固定して撮影することをオススメします。(※1 個人的にオススメの三脚の記事を下に載せておきます。)

 ※1 オススメの三脚⬇︎⬇︎⬇︎

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動きの速い被写体を撮る人

 止まっている被写体には非常に素晴らしいレンズなのですが、動きが速い被写体にはピント合わせが大変なためちょっと不向きなレンズ

 例えば、空を飛んでいる鳥や動き回っている動物、飛び回っている昆虫などはこのレンズではかなり撮影が難しいと思います。

 いわゆる、オートフォーカスで連写するような被写体は向いていないレンズとなっています。

まとめ

 ここまで、“400mm F8 MF NⅡ”のレビューを行なってきました。

 “400mm F8 MF NⅡ”は…

 独特なボケ感とリングボケが特徴的な400mm望遠ミラーレンズです。

 特に、自分の今の写真にマンネリしている人にはピッタリのレンズとなっています!

 個人的にも、このレンズしか出せない雰囲気や味のある写真にどハマり中です。

 気になる人は、ぜひチェックしてみてください✨

※購入する際は、自分のマウントをしっかりと確認してください!

 

 

 これからも、 “400mm F8 MF NⅡ”を使ってたくさん写真を撮っていきたいと思っています。

 撮った写真は、Instagramで投稿していますのでよかったら見てみてください!

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《個人SNS》

 ◇写真の投稿(Instagram)

[てぃんば🌱カメラ歴10年 自然写真研究家]http://www.instagram.com/friend24trees

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