絵本作家に転向し大きな夢に挑戦中の西野亮廣備忘録『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』

 夢を笑う風潮を表面化した『えんとつ町プペル』は、絵本・映画・ミュージカルなどと形を変えて世界へ広まっています。

 そんな『えんとつ町のプペル』には、著者である西野亮廣さんの絵本作家に転向してからの苦労と努力、そしてこれから目指す大きな夢がギュッと込められています。

 それらのリアルな部分を備忘録として一冊にまとめた本が…

 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』!

 夢を持っている人や挑戦している人には、とても共感できる本となっています。

 私も、通勤中の電車の中で読んでいると、つい涙がポロリとする場面がありました。

 夢を持っている人には、グッと心にくる部分があり…

 何かに挑戦中の人は、励ましや勇気をもらえる一冊であると感じました。

 また、『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』には、西野亮廣さんが実際に行った物やサービスを売るときの考え方や戦略などのビジネス的要素も書かれています。

 学びあり、涙ありのこの本をもっと多くの人と共有したいと思いました。

 そこで今回は本の要約に始まり、私が実際に読んでみてためになった部分、グッときたポイントをまとめていきたいと思います。

◇要約

 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』は、お笑いコンビ キングコングの西野亮廣さんが絵本作家に転向してから「映画えんとつ町のプペル」が公開されるまでの日々のたくさんの覚悟・たくさんの傷・たくさんの涙を忘れないための備忘録として書かれた本となっています。

 最初は「えんとつ町のプペル」の作りかと日本中を巻き込んだ広告戦略について書いてほしいという依頼でしたが、それまでの苦労のリアルな部分を書いていかなければ「えんとつ町のプペル」のヒットは語りきれないということで、公開までの覚悟や傷、涙の日々の部分まで書かれています。

 まさに、夢を持っている人や何かに挑戦している人の中で、今にも灯が消えてしまいそうな人に寄り添い励ますことを目的としています。

 西野亮廣さんは、はねるのとびらなどで成功したことで山の頂上を見ることができました…

 しかし、そこは偉大な先輩方の背中…彼らを追い抜くことができない場所でした。

 そのとき、“競争に参加した時点で負けが決定している”ということを西野亮廣さんは痛感します。

 そんな中、タモリさんの「お前は絵を描け」という言葉で絵本作家に転向することを決めます。

 絵本作家になると、周りの芸人から叩かれるように…

 そして、資金集めのために行ったクラウドファンディングでは世間の人々からも叩かれるようになります。

 でも、西野亮廣さんはそんな逆風に吹かれながらも絵本を描き続け、その絵本をみんなの元に届ける戦略を試し続けてきました。

 その結果、「えんとつ町のプペル」は大ヒットを収め、さらには映画化し、世界の人々へ届け続けられています。

 そんな西野亮廣さんには、“ディズニーを超えたい”“エンタメで世界を獲りたい”という大きな夢があります。

 この大きな夢に向けて、西野亮廣さんは挑戦し努力し続けるのです。

 世の中にも西野亮廣さんのように、夢を持ち挑戦している人は、たくさんいます。

 その人たちに向けて、学び続けて強くなり逆風を乗り越え夢を追いかけ続けること伝えてくれている本となっています。

◇ためになったこと

 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』を読んでみて、私がためになったと思うことが大きく5つあります。

  1. 夢を語れば笑われ、行動すれば叩かれてしまう理由
  2. 夢からの逆算
  3. お客さんに届かないものは未完成品
  4. 専業と複業の違い
  5. 夢のためのトライアンドエラー

1.夢を語れば笑われ、行動すれば叩かれてしまう理由

 西野亮廣さんは、夢を語れば笑われ行動すれば叩かれる風潮の問題を大きなテーマの一つとして掲げています。

 夢を語れば笑う人、行動している人を叩いてしまう人の理由について、私も薄々は気づいていましたがこの本にも書かれています。

 皆んな、元々夢の類を持っているものです。

 しかし、大人になる過程で己の能力や環境を鑑みて折り合いをつけて捨ててしまいます。

 そんな中で「折り合いをつけ捨ててしまったもの」を未だに持ち続けて丁寧に磨き輝かせようとしている者がいると、夢を捨てた自分の判断を間違ったものとして認めなくてならないのです。

 全ての人が、その間違いを認めることはできないでしょう…

 結果として、夢を笑ったり行動している人を叩いてしまうことにつながっているのです。

 また、夢を語る行為や行動を起こす行為は、夢を捨てた人たちの問題を無自覚に証明していることにもなっています。

 つまり、折り合いをつけて夢を捨ててしまった人に対する脅し行為であり加害者でもあるのです。

 このことについては、頭に入れておく必要があるでしょう。

 夢を語れば笑われ、行動を起こせば叩かれてしまう理由を言語化してくれていることは、本当にためになるポイントだと言えます。

2.夢からの逆算

 ビジネスにおいて良く言われるのが、ゴールからの逆算です。

 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』に記されている西野亮廣さんの行動も、ゴールからの逆算=夢からの逆算に伴った行動であると言えるでしょう。

 エンタメで世界を獲りたいという夢をゴールに設定→それを達成するには何をすべきかを考えた上での行動

 これが、西野亮廣さんの行動の大半となっています。

 夢を叶える上でも、ゴールからの逆算が必要不可欠であることをこの本の内容全体から伺えます。

 “逆算力”はどこでも必要なスキルとなってきます。

 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』を読んで、今一度『逆算力』の大切さを学ぶと良いと思います。

3.お客さんに届かないものは未完成品

 私はこの本を読むまで、作品は出来上がれば完成したものだとばかり思っていました。

 しかし、西野亮廣さんは“お客さんに届かないものは未完成品”であると言っています。

 つまりは、お客さんに届くように努力することも制作過程の一つということですね…

 また、西野亮廣さんは作るだけ作って後は他人に任せる行為を“育児放棄”とまで言っています。

 私も作品作りを良く行うのですが、この考え方は全くありませんでした。

 これからは、お客さんに届けるまでを作成のプロセスとして考えていきたいと思っています。

4.専業と複業の違い

 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』では、専業と複業の違いまでも述べられています。

 専業は“時間の自由がない”ものであり、絵本作家を例にあげると納期や完成までの時間が決められています。

 その点複業は“時間の自由がある”もので、絵本の完成までに好きなだけ時間を費やすことができます。

 ここで分かってくるのが、好きなことや趣味を専業の仕事にしている人は、生活費を稼ぐためや制限の中で好きなことや趣味を行わないといけないので、いずれ好きなことや趣味が嫌いになってしまうケースが多いということです。

 ここから、「好きなことや趣味を仕事にするな!」という考え方が生まれたのでしょう…

 私も以前までは、好きなこと趣味を仕事にすることに主きをおいていました。

 しかし、複業として好きなことや趣味を行うと時間の制約がなく納得のいくものを作ることができるというメリットを知ることができました。

 これからの自分のスタンスも考え直していこうと思っています。

5.夢のためのトライアンドエラー

 西野亮廣さんもこれまで数々のトライアンドエラーを繰り返しています。

 本文中では、ビラを1万枚配るというエピソードまで書かれています。

 夢を叶えるためには挑戦し続けなければいけません。

 しかも、その挑戦は必ずしも成功するとは限りません。

 挑戦と失敗の繰り返しでしか、目標の達成や夢の実現はできないのです。

 是非とも西野亮廣さんのトライアンドエラーの日々を『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』で感じてほしいと思います。

◇ぐっときたポイント

 『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』を読んでみて、私の中でグッとくるポイントが2つあったのでご紹介します!

①ニューヨークの個展

 ニューヨークで西野亮廣さんが個展を開いたときの出来事…

 最初は、全く人が入らない状況だったそうです。

 そのため、西野亮廣さん自ら個展の外でビラを配り人を集めることにしました。

 そこで、やっと一人のお爺さんがビラを持ち個展を見にきてくれます。

 しかし、そのお爺さんは展示された絵本の原画をひとめチラッと見ると、すぐにギャラリーを出てってしまいました。

 その時、西野亮廣さんの頭の中に「負け」文字がよぎったそうです。

 多分、今までの努力が報われなかったという絶望感を感じたのだと思います。

 でも、それは違いました…

 先ほどのお爺さんが、孫を連れて再び戻ってきてくれました。

 この時、西野亮廣さんは「良かった」とホッとしたことでしょう。

 さらに、ここでお爺さんから嬉しい言葉がありました。

「この絵を孫に見せたくて、急いで家に戻ったんだよ。もうすぐウチの娘達もココに来る。『日本から面白い男が来たぞ』とケツを叩いておいたよ。素敵な絵を描いてくれてありがとう。」

西野亮廣『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』63ページより

 今までの努力が報われた瞬間でした。

 私は、この個展に関わっていないにも関わらず、この物語を読んだ瞬間に涙がポロリ…

 西野亮廣さん本人は、もっともっと感動したのではないかと思いました。

 その後、ギャラリーは人で溢れ返ったそうです。

 努力というのは、なかなか報われないものです。

 ましてや、西野亮廣さんほど努力をしている人であれば、なおさら努力が報われない瞬間は相当キツいことでしょう。

 また、その反対に努力が報われた瞬間は、歓喜に満ち溢れると思います。

 読者である私も、嬉しさのあまりつい涙を流してしまいました。

②博多華丸・大吉さん絵を買う

 クラウドファンディングが炎上しているときの出来事…

 当初クラウドファンディングで、「30万円」のリターンを西野亮廣さんのオリジナルの絵としていました。

 その時のリターンは、「売れたらラッキー」くらいの気持ちだったそうです。

 ある時、漫才コンビ博多華丸・大吉の大吉さんから「30万円のリターン。僕が買わせてもらうね」という連絡がきました。

 西野亮廣さんはその時、「え?これ、買うんですか?」と返しました。

 それに対して大吉さんは…

「いや、たぶん、そんな驚くことじゃなくて、西野君の絵を30万円で買えるチャンスは今回が最後で、まもなくキミは世間に見つかって、キミの絵を買えなくなる。得をしているのは僕のほうだよ」

西野亮廣『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』66ページより

 絵本作家としてヒット作に恵まれてなく、さらには「落ちぶれ芸人」として扱われている頃の話…

 さらには、大吉さんもまだ売れっ子タレントほどではなくお金に余裕がなかったハズの頃の話。

 その後、西野亮廣さんは大吉さんの期待に応えれるように必死になったそうです。

 この物語も、大吉さんの夢を応援する気持ち、その期待に答えようと必死になっている西野亮廣さんの姿…私は心にグッとくるものを感じました。

 

◇簡単情報

  • 【タイトル】『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』
  • 【著者】西野亮廣
  • 【発行者】三宅明
  • 【発行所】株式会社 KADOKAWA
  • 【印刷・製本】凸版印刷株式会社
  • 【ページ数】246ページ
  • 【価格】1400円+税

◇まとめ

 やはり、自分の好きな人が出している本は学ぶものがたくさんあります。

 今回は、西野亮廣さんの『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』を取り上げましたが、挑戦の裏の苦労・ファンの重要性・ビジネス戦略など多岐に渡り吸収するものがありました。

 好きな人や憧れている人の出す本から学ぶ方法は、とてもオススメです!

 しかし、全てを鵜呑みにはしてはいけません…

 あくまでも、その人達の成功体験であり、あなたの成功とはイコールではないのです。

 良い部分だけを吸収し、自分の中で噛み砕いて解釈するようにしましょう。

 同じ人間など一人もいません。

 あなたはあなたの成功法があるのです。

 私も、憧れる人々の良い部分だけを吸収し、自分の成功を掴み取ろうと思います。

 これからも、ためになる本をどんどん紹介していこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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